ジダンが頭突きをしました。

わたしは、優勝したのがイタリアでとても嬉しく思い、
感動すら覚えたのだが、このジダンのプレイを考えると、
そうも言っていられない。

差別的なことをマテラッツィに言われての行動らしいが、
試合中に頭突きしなくても良かったのではないか。
なんていうふうに考える。

母親を侮辱され、チームのみんなを侮辱された憎しみが
怒りに変わっての咄嗟の反応。
ここで胸にグッとしまいこみ、抑えることができる人が
良識人とはとても言い切れないが、
見ていてすこぶるショックであり、素直にイタリアの優勝、
そして、W杯を楽しめない自分がいたのであった。

でも、

ジダンは頭突きしてよかったんだよ。

って、考える部分がもの凄く頭のなかを占めている。
恰好良いよ、あんた。
侮辱されて怒りをあらわにできる人間、恰好良いよ。
わたしには到底無理だ。

そんなのは良いとして、W杯はW杯。
優勝したのはイタリアだ。
マスコミは、ジダンのことを取り上げるばかりではなく、
今まで行われてきた熱き戦いをきちんと振り返るべきだ。

ジダンの頭突きばかりスクープするのではなく、
もっとほかに、良きプレイをしたトバゴのチームは
今何をしているか、や、イタリアのザンブロッタの見事なディフェンスの
数々を報道すべきだし、もっともっと、美しいW杯の伝説を残すべきなのだ。

決勝で、あんなにも鮮烈に記憶に残るようなプレイをしたばっかりに
ジダンの話でもちきりじゃねえか。

マスコミが嫌いです。そんなマスコミが、嫌いです。

優勝したのはイタリアであり、
賭博がどうであれ、八百長がどうであれ、
ファインセイブし続けたブッフォンに魅了されるべきです。
なんちてー。



感動的な表彰式。

感動的って言ったらば、

「それは、イタリアを応援していたからじゃない？」

といわれて頷いた本日でありました。
もうジダンネタやめてくれ。

【コピーライト：ウソのようなナウ】