
つい最近、稲中でお馴染みの古谷実氏の“シガテラ”を読んだ。
誰もが知っている笑える漫画で一発当てちゃったりする漫画家っていうのは、
きっとどこか精神的に狂っちゃったりする人が多いのかなぁ。
“シガテラ”は、いじめられっ子の男子高校生が主人公で、
バイクに夢中になったり、女の子に夢中になったり、エッチに夢中になったりと、
誰もが経験するような現実の風景と、ヤクザや殺しなどの暴力が重なった、
ドラマチックな漫画でした。
“シガテラ”っていう意味は、熱帯および亜熱帯海域に生息する魚類が有する毒素であり、
有毒藻類から草食魚、草食魚から肉食魚と、食物連鎖により毒素が伝播し、
生物濃縮されていくのが特徴だそう。
漫画の話も殺しの場面は少なく、至る所に悪の毒素がジワジワ効いていくけれども、
ギリギリセーフだったりする。
ギリギリセーフで、最後はみんなしあわせのように見えて、
5年先のことは誰もわかんないなぁ。とか色々感じたりしたけど、
それ以上に感じるものはなかった。
薄気味悪い感覚と、人間の嫌な部分を誇張した、嫌な、嫌な、
漫画だと思った。子供は読まないでほしいぐらい。
“ヒミズ”も読んだけど、あっちのほうが毒素が強くて、
真っ暗で、めちゃくちゃ寂しくて、嫌な気持ちになったので、
ぶっ飛ばしてやりたくなりました。なんちて。
とにかく、読んで損はないけれど、読まないほうが気持ちよく過ごせる気がする。
だって、自分のことが嫌になっちゃったりするんだもん。
自分のなかのシガテラに気づいちゃったりするからね。
だから、それだけ古谷さんの描いたものは伝わるんだと思う。
それ、凄い。
もう読みたくないけどさッ。
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